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アン・M・ベネマン農務長官

Secretary of Agriculture Ann M. Veneman

 アン・M・ベネマンは2001年1月20日、第27代米国農務省長官に就任した。ブッシュ大統領は、べネマン長官の食糧・農業問題に対するそれまでの長い取り組みや、さまざまな問題の解決と新たな課題への挑戦に当たり超党派的な政治姿勢を取ってきたことを評価し、農務長官に指名し、議会上院が満場一致で承認した。

 べネマン長官は、小さな田舎町の農家に育ち、アメリカの農家・畜産農家に関わる重要な問題を十分理解しており、その経歴のほとんどを食糧・農業問題に費やし、米国の堅実な農業・食糧政策の推進に努めてきた。

 ブッシュ大統領はしばしば、米国の農家の精神はアメリカン・スピリットの象徴である、勤労、信仰、起業家精神という価値を表していると語っている。ベネマン長官もこうした価値観を強く信奉しており、就任以来、農家・畜産農家に対する経済機会の提供や、安全で良質の食糧の供給確保、害虫・疫病からの農業の保護、自然や環境保護の促進、へき地への投資、そして新たな教育機会を設けることで次世代の農業指導者を育成することに取り組んできた。

 ベネマン長官は、その豊富な知識と経験を米国農務省にもたらした。長官は、複雑で巨大な政府組織の運営や議会との調整に十分な経験を有している。長官の運営手法は、米国の農業が直面する問題を良識的な解決に導くに当たり、チームワークや革新、相互信頼をはぐくむことを奨励する。

 1991年から93年まで、ベネマン長官は農務省ナンバー2の地位である副長官を務めていた。また1989年から91年にかけては、国際問題・農産物関係プログラム担当副次官を務めた。ベネマン長官は、1986年農務省に入省、海外農業局に勤務し、1989年まで局次長を務めた。さらに1995年から99年にかけて、米国最大で、かつ最も多様な農産物を生産するカリフォルニア州の食糧農業省長官を務め、農業関連のプログラムやサービスを手がけた。

 米国の農業は、新農業政策、国際貿易、国土安全保障、環境保護、食品の安全性など極めて重要な問題に直面しており、ベネマン長官の豊富な経歴と経験は、就任以来貴重なものとして評価されている。  ベネマン長官は就任から数カ月で、「食糧・農業政策−新世紀に向けての現状の点検」(Food and Agricultural Policy: Taking Stock for the New Century)と題する報告書を発表し、ブッシュ政権における農業政策の展望を明らかにした。この報告書は、農業政策や貿易の拡大、農業基盤の強化、自然・環境保護、へき地対策、栄養と食糧支援に関するブッシュ政権の政策課題と農務省のプログラム統合の概要を示したもので、その明確で前向きな内容から幅広い支持を得ている。この報告書は農務省のウェブサイト、http://www.usda.govで閲覧することができる。

 ベネマン長官は、貿易障壁を撤廃し、米国の農家が新たな輸出市場を通じ経済的な機会を拡大する上で、中心的な役割を担っている。ロバート・ゼーリック米国通商代表と緊密に連携し、WTO(世界貿易機関)の新貿易交渉ラウンドの立ち上げに大きな貢献をした。

 ヨーロッパの一部地域における口蹄疫のまん延や、9月11日の同時多発テロを受け、ベネマン長官と部下は、潜在的な脅威に対応すべく迅速に行動し、農務省の防御対策システムの強化にも取り組んでいる。長官は、米国の農家と消費者が安全で良質の食糧の供給を確保し、またそれを維持するためのインフラ整備を推進するため、害虫・疫病対策、食糧の安全性確保、農業調査・研究に関するプログラムを提唱してきた。

 長官はまた、農業教育も強力に推進しており、「将来の指導者」(Leadership of Tomorrow)計画を立ち上げ、農務省の教育プログラムの強化、特に若者の指導にあたる人材の養成に取り組んでいる。

 ベネマン長官は、カリフォルニア大学デービス校で政治学学士号、カリフォルニア大学バークレイ校で公共政策学修士号を取得。またカリフォルニア大学ヘイスティング校で法学博士号を授与された。公職以外では、無党派の市民教育団体、クローズアップ財団の理事を務める。

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