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ハワード・ベーカー駐日米国大使の到着声明

2001年7月3日、成田空港

 本日、妻のナンシーと共に、こうして日本に来ることができたことを嬉しく思います。私たちは2人とも、これまで長い間、日本の魅力に惹かれ、また、日本とのかかわりを持ってきたことを名誉に感じています。私たちは、日本にたくさんの友人がおり、これからその数をさらに増やしていくことを楽しみにしています。私たちの仕事は、日米両国の友情を深め、そのパートナーシップを強化することです。私たちは、このパートナーシップが、単に日米両国やアジア・太平洋地域だけでなく、世界全体に利益をもたらすものであると心から信じています。私の前任者であり卓越した政治家であるマイク・マンスフィールド大使が何度も述べているように、日米関係は、他に類を見ない、世界で最も重要な2国間関係です。

 日米両国の歴史と文化の違いを考えると、この両国の深い友情は驚くべきことです。日米同盟は、新しい世紀の課題に直面していますが、私は、両国がより広範な利益と共有の価値に基づいた緊密な関係を創り出していくことができると確信しています。日米が協力することによって、安全保障の不安定な状況に対応し、2国間の経済をより統合し、民主主義が確保され人間の威厳が尊重される世界を築くことができます。

 日米両国で、新しい政策を検討し、新世紀の課題に取り組む用意のある新政権が誕生しました。私は、日本において「変革」(change)と「改革」(reform)が新しい合言葉になり、日本国民の中に明るい未来への大きな期待があることを承知しています。私はまた、素晴らしい成功を収めたブッシュ大統領と小泉首相の首脳会談に同席するという名誉な機会に恵まれ、米国が、同盟国として日本への協力を惜しまないということを確信しました。日本の成功は米国の成功です。われわれは、意見を表明し助言を述べたいと思います。同様に、日本の意見や助言に耳を傾けたいと思います。われわれは、そうしたことができる友人であり、2国間関係を育むために緊密に協力する一方で、主権国家として両国の利害について率直に話し合う責任があります。私は、意見を述べますが、同時に、皆さんの意見に耳を傾け、皆さんから学びたいと思います。

 私がブッシュ大統領から託された使命は明らかです。同盟国としてまた経済上のパートナーとして、日本とのより緊密な関係を築くことであり、また、この変動する世界において求められる責任とリーダーシップを友人である日本と共に発揮していくことです。世界のあらゆる政治的、経済的、社会的な変化の中で、確かなことはほとんどありません。しかしながら、過去50年間で1つ確かであったものは日米パートナーシップの堅実さと重要性であり、それは今後も変わることはないでしょう。私は、日米の結びつきが、アジア地域と世界の安定と経済的繁栄にとっての基盤でありつづけると信じています。同時に、日米関係は、過去にそうであったと同様に、われわれの将来を確かなものにするために必要な変革を促す重要な力であり続けることでしょう。

 先週、沖縄で起こった不幸な事件について、一言述べたいと思います。先週末、私は、ブッシュ大統領と小泉首相との間で行われた日米首脳会談に同席しました。会談は大変な成功を収めました。その会談でこの事件が取り上げられました。その際にブッシュ大統領が表明した深い遺憾の意を、私もこの場でお伝えします。米国は、この事件の真相究明と対処に当たり、全面的に協力することをお約束します。

 どうも有難うございました。最後に、ここにいる妻のナンシーを紹介したいと思います。駐日大使という任務の遂行に当たり、上院で輝かしい功績を残した妻の協力を得られることを誇りに思います。

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