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*下記の日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。

ブッシュ大統領、対イラク軍事作戦開始を発表

(大統領の国民向け演説)

2003年3月19日

 親愛なる米国民の皆さん。現在、米国と連合国の軍隊は、イラクを武装解除し、イラク国民を解放し、深刻な脅威から世界を守るための最初の軍事行動を行っている。

 連合軍は私の命令を受け、サダム・フセインの戦闘能力を奪うため、軍事的に重要な一定の目標に対し攻撃を開始した。これは、今後展開される、広範で統合された軍事作戦の始まりである。35を超える国々が、極めて重要な支援を提供している。それらの支援には、海・空軍基地の使用許可、情報と兵站(へいたん)の提供、戦闘部隊の派遣が含まれる。この連合に参加するすべての国が、共同の軍事行動に参加する責務と名誉を分かち合うという選択をした。

 現在、中東に駐留する米軍兵士諸君。混乱する世界の平和と圧制下にある人々の希望は、諸君の肩にかかっている。われわれは、諸君に全幅の信頼を置いている。

 諸君が対峙している敵は、諸君の能力と勇気を知ることになるだろう。諸君が解放する人々は、米軍の崇高で寛大な精神の目撃者となるだろう。この戦いで、米国は戦争の慣行も、道徳のルールも顧みない敵と対峙している。フセインは、兵士や兵器を民間人居住区に配置し、女性や子どもを含む罪のないイラク国民を、自らの軍隊の盾として利用しようとしている。これが、フセインのイラク国民に対する最後の残虐行為となる。

 米国民と世界中の人々に理解してもらいたい。連合軍は罪のない民間人の犠牲を避けるため、あらゆる努力を払うことを。カリフォルニア州と同じ広さを持ち、厳しい地形条件を有する国での軍事作戦は、予想されるよりも長く困難なものとなるかもしれない。そして、イラク国民による、自由で安定した統一国家の建設の支援には、われわれの継続した関与が求められる。

 イラクでの作戦遂行に当たり、われわれはイラク国民とその偉大な文明、そして彼らが信仰する宗教に対し畏敬の念を忘れることはない。われわれは、脅威を取り除き、国家の運営をイラク国民の手に取り戻すことを支援する以外、いかなる野望も持ち合わせてはいない。

 わたしは、米軍兵士の家族が彼らの一日も早い無事の帰還を願い、祈りを捧げていることを知っている。多くの米国民が、あなたたちとともに、皆さんの愛する人たちの無事を、そして罪のない人たちが守られることを祈っている。米国民は、あなたたちに感謝と尊敬の念を抱いている。兵士たちは任務が終了しだい、直ちに帰国することを覚えておいていただきたい。

 米国は、この戦いに進んで入るわけではない。しかし、われわれの目的は明白である。米国、同盟国そして友好国の国民は、大量破壊兵器で平和を脅かす無法国家の言いなりになることはない。われわれは今、陸・海・空軍、沿岸警備隊、そして海兵隊の力により、そうした脅威に立ち向かう。そうすれば、後になって消防士や警察官、医師などが米国の都市でそうした脅威に対処する必要がなくなる。

 戦端が開かれた今、この戦いの長期化を防ぐ唯一の方法は決定的な軍事力を投入することである。私はここで、この作戦は中途半端なものではなく、勝利以外の結果を受け入れることはないことを明確にしておきたい。

 親愛なる国民の皆さん。米国と国際社会に向けられた危機は克服される。この危険な時はやがて過ぎ去り、われわれは、平和の構築に取り組むことになる。われわれは、自らの自由を守り、また自由を他者にももたらす。そして、勝利する。

 米国と、米国を守るすべての兵士に神のご加護がありますように。

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