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2001年のテロリズム概観

崩壊する世界貿易センタービル南タワー。2つのタワーに激突した航空機2機は、それぞれおよそ6万ポンドのジェット燃料を搭載し、時速300マイルで建物に衝突したと推定される
崩壊する世界貿易センタービル南タワー。2つのタワーに激突した航空機2機は、それぞれおよそ6万ポンドのジェット燃料を搭載し、時速300マイルで建物に衝突したと推定される
 2001年には、9月11日の恐るべき同時多発テロ事件が発生したにもかかわらず、国際テロの件数は前年の426件から減少し346件であった。そのうちの178件は、コロンビアの多国籍石油パイプラインを標的にした爆破事件であり、これが2001年の総件数の51%を占める。2000年にはコロンビアで152件のパイプライン爆破事件が発生し、これは全体の40%を占めた。

 2001年の国際テロによる死亡者数は3547人注1で、年間のテロ犠牲者数としては史上最多であった。その90%は9月11日の同時テロによるものである。2000年の死亡者数は409人であった。2001年のテロによる負傷者数は1080人で、前年の796人に比べ増加した。中東や南アジアでの暴力テロ事件も、2001年の死傷者数増加の一因となっている。

 9月11日の犠牲者のほかにも、2001年にはテロによって8人の米国人が死亡し15人が負傷した。

 

 

  • コロンビアのテロ組織の元メンバーが率いる武装集団が、2000年10月、エクアドルで米国人の石油会社社員5人を誘拐した。そのうちの1人、ロナルド・サンダーは殺害された。
  • 5月9日、ヨルダン川西岸のイスラエル入植地テコアに近いワディ・ハリトゥン洞窟で、十代の若者2人が投石により殺害された。そのうちの1人はヤーコフ・ネイサン・マンデルであった。「パレスチナのヒズボラ」が犯行声明を出した。
  • フィリピン南部のパラワン島で、5月27日、アブ・サヤフに誘拐された人質20人のうちの3人が米国人であったが、その中の1人、ギエルモ・ソベロは後に犯人に殺害された。
  • 5月29日、ヨルダン川西岸で、テロリストが通行中の車に向けて発砲し、米国人サラ・ブロースタインら2人が死亡した。この襲撃事件では、ほかにも米国人2人が負傷している。アルアクサ殉教団が犯行声明を出した。
  • 8月9日、自爆テロリストがエルサレムの繁華街の混雑するレストランで、体に付けていた10ポンドの爆弾を爆発させた。この自爆テロにより15人が死亡し130人が負傷した。死亡者の中には米国人ジュディス・グリーンバウムとマルカ・ロスがおり、ほかにも米国人4人が負傷した。ハマスが襲撃の犯行声明を出した。
  • 10月6日、サウジアラビアのアルコバーで、テロリストが混雑する商店街の中に小包爆弾を投げ込み、マイケル・ジェラルド・マーティン・ジュニアが死亡し、5人(うち2人が米国人)が負傷した。
  • 11月4日、東エルサレムのフレンチ・ヒル近郊で発生した銃撃テロで、ショシャナ・ベン・ヤシャイが死亡した。犯人は死亡したが、イスラム聖戦が犯行声明を出した。

注1:世界貿易センタービルへのテロ攻撃による死者数については、ニューヨーク市当局による最終的な公式発表がないため、ここでは3000人とした。

 

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